【薬屋のひとりごと】の舞台はいつの時代のどこ?
「薬屋のひとりごと」の舞台は、架空の中華風帝国で、17世紀から19世紀ごろの時代に相当します。
この時代は中国の歴史的変遷が進む中、西洋の医学や科学の知識が広まり、銃や火薬などが使われた時代です。
作品の舞台である帝国は、中国の歴史や文化に影響を受けながらも、完全に同一ではありません。
帝国の名前は「大燕」という漢字で書かれますが、「タイエン」ではなく「オオトリ」と読みます。
また、帝国内で使用される暦は「天元暦」といい、西暦とは異なる独自の暦法を使っています。
この物語は、薬学や毒学に精通した少女・猫猫が後宮で巻き起こる謎を解いていくストーリーです。
作品は中華風の世界観、薬学の知識を組み合わせたミステリー要素と、ラブコメの要素を含んでいます。
猫猫(マオマオ)のモデルについて
猫猫のキャラクターは日向夏さんの妄想の産物であり、特定の人物や役者に似せて作ったものではありません。
容姿や性格は、日向夏さんが好きな悪女や唐代の女帝・武則天に影響を受けていると語っていらっしゃいます。
また、猫猫の名前は日向夏さんが飼っていた猫の名前から取られました。
日向夏さんと「薬屋のひとりごと」
作者である日向夏さんは福岡県在住の女性作家で、本名や年齢は非公開です。
大学卒業後、会社員として働いていましたが、東日本大震災の後に小説投稿サイト「小説家になろう」で「薬屋のひとりごと」の連載を開始しました。
日向夏さんはもともと悪女が好きで、中国の歴史や文化に興味を抱いていたそうです。
特に唐代の女帝・武則天に影響を受け、「薬屋のひとりごと」の舞台を中華風の架空の王朝に設定されたとのことです。
日向夏さんの趣味はサバイバルゲームや釣りなど多岐にわたり、幅広いアクティビティを楽しんでいるそうです。
少年漫画や少女小説を愛読し、酒見賢一さんの「後宮小説」や小野不由美さんの「十二国記」などにも影響を受けたとのことです。
「薬屋のひとりごと」2人の漫画家さんによる漫画化
あるとは思いますがわりと珍しい、同じ材料で全く別の2人の漫画家さんによって漫画化されています。
ひとつ目はねこクラゲさんによるマンガで、『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載されています。
既刊12巻までが発売されており、このマンガは原作小説のストーリーを忠実に追っています。
猫猫の心理描写や周囲の状況を細部まで描写しており、ねこクラゲさんの絵柄は原作の雰囲気を損なうことなく、可愛らしい主人公が描かれています。
ギャグやユーモアも魅力で、原作小説のファンや、ミステリーやファンタジー好きにおすすめです。
放送中のアニメには、ねこクラゲさんによる漫画の演出などが多く含まれるようです。
もうひとつは倉田三ノ路さんによるマンガで、『月刊サンデーGX』(小学館)で連載されています。
既刊17巻までが発売されており、このマンガは原作小説のストーリーを一部変更したり、オリジナルのエピソードを追加しています
。倉田三ノ路さんの絵柄は原作とは異なる雰囲気を持ち、猫猫はより大人っぽく、壬氏はより美形に描かれています。
このマンガは原作小説とは異なる視点から楽しむことができ、恋愛やコメディを好む方におすすめで
す。
まとめ
「薬屋のひとりごと」が架空の中華風帝国であることがわかりました。
猫猫の性格など則天武后など強い女性からヒントを得ていたようで、納得できる感じでした。
アニメも面白いですが、原作と漫画も読んでみたいと思えました。