2023年12月12日、突然漫才師の「和牛」さんが解散を発表されました。
どうして?という思いがあり、何がどうなってこのような発表になったのか、真相を調査します。
「和牛」突然の解散発表の理由は?
お二人から解散についての文章が出ています。(次の章に書いています)
お二人の文章を読む限り、もう同じ方向に進めなくなったとしか言いようがありません。
漫才師としての道を追求したい川西さんと、川西さんと同じレベルでは漫才に目を向けられなくなってしまった水田さんとの気持ちのすれ違いによって解散に至ってしまったのかなと思います。
お二人それぞれが発表された文章からも、漫才師とタレント的な仕事に対する考え方がどのくらい違っていたのか?が伺える気がします。
多くの賞レースにも出場されていて、途中までは確実に漫才師として頑張っておられたと思いますが、水田さんの方には心の変化があったのかもしれません。
「和牛」突然の解散発表 何があったのか真相を調査!
お互いに最近何かスキャンダルがあったのか?とも思いましたが、元々は水田さんの遅刻問題がきっかけだったということのようです。
水田さんの方に気の緩みと言っていいのか、過去に報道はあったようですがそれも少しは川西さんの気持ちを決定づけるきっかけの一つだったかもしれません。
真剣に取り組んでいればいるほど、些細に思えることが重大なことに発展していくのだということでしょうか。
それぞれ発表された文章が下のものです。
最初は水田さんからのものです。
来年の3月をもって和牛を解散することになりました。
きっかけは3年程前に気の緩みから複数回の遅刻が重なったことでした。加えて漫才のパフォーマンスにおいて川西の要求に応えられないことがあり、漫才への取り組み方について河西との差を感じるようになりました。お客さんに笑ってほしいという目的は同じでしたが、川西の求めるものと自分のやりたいこととのギャップが徐々に開いていき、相方に対して意見することができなくなり、楽しかった漫才が苦しいだけの毎日になっていました。
自分にとって、漫才も漫才以外のお仕事も、芸人の仕事は全て本業です。和牛を応援して下さった皆様、会社やスタッフさん、関係者の方々にはお笑いで応えていきます。
川西のことは、絶対に大丈夫人なので心配はしてません。僕自身のことはすごく心配だらけなのでこれまで以上に応援してください。
水田信二
引用元:吉本興業HP
続いて、川西さんからです。
突然の報告ではございますが、来年の3月をもって和牛を解散することとなりました。
3年ほど前から、僕はより舞台に力を入れたいという思いが強くなる一方で、水田の劇場出番への遅刻が続いたことをきっかけに、自分との彼との漫才に対する姿勢の違いが目立つようになりました。徐々に彼を信頼できなくなり、節度を保てず厳しく言葉をかけることもありました。それが彼を苦しめることに繋がり、求めるような漫才もできなくなってしまいました。
自分がなりたかった漫才師象を、実現している姿を楽しみにしながら応援してくださっていた皆様には、心苦しい報告となりましたが、どうかご理解ください。
また、関係者各位へ最大限ご迷惑をおかけしない形を模索し、会社と相談を重ねておりましたが、急なご報告となってしまいました。そのためにん、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
漫才師としての自分を育ててくれた会社やスタッフの皆様、仲間やお客様に、改めて感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
今後も芸人活動は続けてまいります。新たに情熱を捧げられるものを探し、見つけ、挑戦していけたらと思っています。
具体的な活動に関して、皆様へお伝えできる日が来るよう、日にを精一杯に。
川西賢志郎
引用元:吉本興業HP
「和牛」の漫才はどんな漫才だったのか
和牛は高い演技力と緻密な構成力を駆使した漫才で知られています。
水田さんは「正直で細かいところが気になる」性格であり、一方の川西さんは「物腰柔らかいが決めたことは曲げない」タイプ。
彼らの素のキャラクターに演技力をプラスした形式が多く見られます。
ネタ作りにおいては「整合性・一貫性を持たせる」ことや「嘘をつかない」ことを意識していたそうです。
結成前は別々のコンビで活動していた水田さんと川西さんは、どちらもボケ担当であり、さらにネタ作りも担当していました。
ボケを誰がやるかについては、互いにネタ帳を見せ合い、既にネタの構成に特徴があった水田さんをボケにすることに決めました。
最初は水田さんが全てのネタ作りを行い、川西さんは指示に従っていましたが、現在では二人で話し合いながら、作家さんを介さずにネタを創り上げていたということです。
二人とも「漫才を行う際に無駄な言葉は一つもない」と理解し、細部にこだわりながら共同で制作していました。
2015年までは、水田さんの個性を前面に押し出した「へりくつ漫才」や「ネチネチ漫才」と呼ばれるしゃべくり漫才を主に披露していました。
へりくつ漫才は、水田さんが細かい性格を活かしてネタを作ることを提案されたことがきっかけで始まりました。
そしてM-1グランプリ2016では、「前半に伏線を張り、後半に伏線を成立させる『伏線回収』の技術を盛り込んだコント漫才」を披露し、準優勝の成績を収めました。
これが、へりくつ漫才に続く「和牛漫才」の特徴とされるようになっていました。