箱根駅伝2024の繰り上げスタートとは？給水のルールなどもご紹介！

箱根駅伝は、毎年1月2日と3日に開催される大学駅伝競走で、2024年は第100回目となる特別な年です。

この記事では、箱根駅伝の特有のルールである「繰り上げスタート」と、走者の水分補給に関する「給水」のルールに焦点を当ててみましょう。

箱根駅伝2024の繰り上げスタートとは？

繰り上げスタートとは、先頭のランナーから一定の時間遅れた場合、前のランナーが中継所に到着しなくても、次のランナーをスタートさせるルールです。

これは、交通規制の時間を短縮するために導入されています。

繰り上げスタートが適用されると、選手は大会本部が用意した黄色と白のストライプのたすきを身につけ、走り出します。

繰り上げスタートの制限時間は、各区間によって異なります。具体的な時間制限は以下の通りです。

往路
- 1～2区の鶴見中継所、2～3区の戸塚中継所: 先頭走者通過から10分以内
- 3～4区の平塚中継所、4～5区の小田原中継所: 先頭走者通過から15分以内
復路
- 往路において、1位チームのフィニッシュから10分以内にフィニッシュしたチーム（そのタイム差に従って）は、時差出発を行い、その他のチームは、1位のチームがスタートした10分後に同時にスタートします。
- その後は、全ての中継所で20分を繰り上げの制限とします。

繰り上げスタートは、選手にとっては不利な状況ですが、一方で逆転のチャンスともなり得ます。

また、繰り上げスタートとなった選手に対しては、観客の応援も一層力強くなります。

箱根駅伝2024年大会の往路では、7位の創価大学までが時差出発します。8位の大東文化大学から後は、差が10分以上となりましたので一斉にスタートします。

ねこ

このルールの導入により、戦略的でスリリングな展開が生まれ、観客にとっても予測不可能な展開となることも多いです。

給水とは、ランナーが走行中に水分補給をする重要な行為です。

箱根駅伝では、給水に関する独自のルールが存在します。

1区と6区では給水が許されていません。
- 1区ではスタート地点での集団走行が行われるため、給水員の参加が接触や転倒の危険を伴います。
- 6区も同様の理由に加えて、復路のスタート地点での危険性があります。また、早朝の低温と山を下るコースが危険とされています。
その他の区間でも給水ポイントは2か所に限定されています。
- 各区間の10kmと15km地点付近に給水ポイントが配置されます。例外的に9区は10kmと14.4km地点、5区は7.1km地点と15.8km地点になります。
給水ポイントでは各大学の給水員が選手にペットボトルを手渡します。
- 並走距離は50m以内に制限されています。
給水の中身は「主催者が用意する水・スポーツドリンクを使用すること」が義務付けられています。
給水の水やスポーツドリンクは、日本体育大学の給水員が管理し、各大学の給水員はこちらから供給を受けます。
給水のペットボトルには、赤いテープと青いテープが巻かれ、赤が水、青がスポーツドリンクを示しています。
選手は赤と青のどちらか一方だけを受け取ることも、両方受け取ることもできますが、2つ同時に走りながら飲むのは難しく、飲み残したペットボトルは捨てることができません。