「君が心をくれたから」2024年1月成人の日(8日)スタート、とCMで流れている月9ドラマです。
「過酷な奇跡」という言葉ですごく、何がどうなるのだろう?と興味津々になっています。
この「君が心をくれたから」のあらすじ、脚本家、原作について調査、考察します。
「君が心をくれたから」のあらすじは?
公式HPに書かれている「ストーリー」というのを読むと、リアルなドラマではないということがわかります。
あの世からの案内人という役柄が存在しますので、完全なファンタジーになります。
主人公の雨(永野芽衣)が、太陽(山田裕貴)に思いを寄せながらも伝え合うことはなく高校卒業と同時に上京ます。
太陽も同様に雨を思っていたので両想いでしたが、何故かお互い伝わっていませんでした。
その二人が10年後、雨が地元(長崎)に戻ることで再会を果たすことになりますが、事故に遭った太陽が瀕死の重傷、と言いますかほとんど死にかけていたようで、あの世からの案内人が出てきます。
雨は瀕死の太陽を抱えて助けを求めます。
「あなたに奇跡を授けます」「受け入れるのなら彼の命は助けます」というセリフをあの世からの案内人(日下:斎藤工)が雨に向かって言っている映像があります。
この受け入れるのなら、というのが「心を差し出す」ということのようです。
この日下の提案を受け入れ、心を差し出した結果、太陽は助かり過酷な奇跡に立ち向かうというストーリーです。
第1話 (ネタバレあり)
高校生を演じる2人にそこまで違和感なく、可愛らしさを感じる回想シーンが展開されました。
自分を否定する過去に母親からの虐待経験のある 雨(永野芽衣)に一目ぼれした 太陽(山田裕貴)が積極的に雨に関わっていきます。
雨がなかなか前を向けない中、太陽は雨の存在を肯定することで雨の心を解きほぐしていきました。
あくまでも友達になったということで学生時代は終わりました。お互い夢を叶えて10年後に会う約束をしました。
思い通りにならない10年間を過ごした2人でしたが、卒業と同時に上京していた雨が地元長崎に戻ることで再会を果たします。
しかし、やっと会えたその後、太陽が事故に遭います。赤色の識別が難しいという太陽の目が信号機の色を勘違いさせ事故に遭いました。
異変を感じた雨が太陽を追いかけ、道路に横たわる太陽を見つけます。駆け寄り太陽に声をかけ「お願い誰か、誰か助けて」と声を出した時、あの世からの案内人という日下(斎藤工)が目の前に現れました。
太陽を迎えに来たという日下に雨は何でもするから助けてくれと頼みます。心を奪わせてくれるなら奇跡を授けます、命を助けますと日下は言いました。
病院へ運ばれた太陽、手術室の前で待つ雨に、日下が千秋(松本若菜)を紹介します。提案を受け入れるなら今後千秋が雨をサポートするのだとのことです。
五感とはすなわち心の入り口、見ること、聞くこと、におい、味、誰かに触れたその感触、これらを3ヶ月かけて奪うことを了承するなら、太陽を助けると日下は言いました。
考える時間もなく、すぐに決めなくてはなりませんでした。普通の人なら思いきれない決断だったかもしれませんが、雨は決断しました。
五感を失えば闇の中でたった一人生きていくことになるが耐えられるのか?と千秋に聞かれますが、雨は太陽にはたくさんもらったから返したいのだと言いました。
太陽は無事に生還しましたが、これから1つずつ失われていく五感がどのように雨に試練を与えていくのかと考えさせられる終わりでした。
2話では味覚が失われるようです。
第2話 (ネタバレあり)
あの世からの案内人にというアナログな雰囲気な方から、意外にもデジタルスマートウォッチ的なものが与えられ雨の腕にあります。
唇のデザインと共に、味覚が失われるまでのカウントダウンがされています。
幸せな思い出のある「マカロン」を太陽と二人で食べます。
パティシエの夢を諦めようとしていましたが、師である田島さんからうちの店の水準には合わなかったが、パティシエとしての見込みはあったと聞かされます。
雨の脳裏に浮かぶ味覚が失われるまでのカウントダウン。
一方、太陽は過去に花火工場の火事で母親を亡くしたことが、自分が起こした事故だったと知ります。というか思い出します。太陽を助けるために母親が助けに入ったことを。
事故後、当時の記憶を失くしていた太陽は母親の写真を見ると呼吸困難を起こすようになり、お父さんが辛い思いをさせないため写真を処分してたこと知ります。
太陽が母親の死の真相、写真が無い本当の理由を知って家を飛び出したと太陽の妹からの連絡で知り、雨は太陽を探します。
諦めないで欲しいと太陽を励ましながら雨は自分が目をそらしていた母と向き合おうと思うようになります。
こころの病院に入院している母に祖母と太陽と一緒に向かいます。医師の判断で直接会うことは叶いませんでしたが、遠目に見て、その後電話で会話することができました。
祖母に託したマカロンを食べたお母さんは、美味しかった、本当に美味しかった、お菓子作りの才能があると言ったのは間違いじゃなかったと雨に言います。これからも頑張ってね、お菓子でみんなを幸せにしてねと。
その光景を見ていた太陽は、お父さんに「俺に星作り(花火のことらしい)を教えてください」と言いに行きます。「なにがあってもくじけるな、それが条件だ」と太陽を温かく受け入れてくれました。
味覚が無くなるまでの時間で雨は最後のマカロンを作り、早朝、太陽を呼び出しました。
味覚がなくなるまえあと1分30秒くらいのところでマカロンを渡し、手が汚れているという雨に太陽が指で「あーん」とマカロンを1つ差し出します。
そのマカロンをかじった時、味覚はすでに消えていました。
第3話では嗅覚がなくなっていくようです。
第3話 (ネタバレあり)
巷では、千秋が実は太陽の母ではないのか?という考察があるようです。過去の事故と絡めてそのように考えられているようです。今回はそのような思いも胸に見てみようと思いました。
雨の嗅覚がなくなる日までのカウントダウンが始まりました。
何故か病院に運ばれる太陽のお父さん(遠藤憲一)。3ヶ月も便がうまく出ていなかったということで、相当腸に負担があったことでしょう。。
この後、病院でお会計をする雨の祖母(余貴美子)と太陽と春陽は遭遇します。このためにお父さんは入院したのかもしれません。
雨の祖母は自分の余命が半年であると医者に言われていると二人に告げます。そんなこともあって、雨に今後の進路を早く決めて自立してほしいと思ったようでした。
過去シーンで、後ろに伸びた影で太陽と手を繋ぐ嬉しそうな雨がいました。間違いなく雨も太陽に想いを寄せていたのに、どうして付き合わなかったのか?と疑問に思うほどの両想い具合でした。
嗅覚が記憶を司る海馬と繋がっている、と難しい話を日下がします。においというのが、単に感じるという程度のものではなく、記憶と繋がる大事なものであるとわかりました。
太陽にランタン祭りに誘われていましたが、今後何もかも失う雨は自分は太陽にふさわしくないと行かない選択をしますが、千秋に説得され「人生で忘れられない思い出」を作りに太陽のもとへ走ります。
太陽は、ついに雨に告白しようと意気込んでランタン祭りで雨と話します。
雨は太陽の告白に「私ね、好きな人がいるの」と断ります。「好き」と言ってくれたことは嬉しいからずっと忘れない、一生の思い出だと言います。
大ショックの太陽。当たり前です。太陽にとってはまさかの返答でした。
初恋が実ったはずなのに辛いことが悲しい雨。雨の中濡れながら歩く雨に傘を差しかけたのは望田(白洲迅)でした。五感が無くなるのが辛くて泣いているのだという雨を望田は抱きしめます。
一方、千秋は日下に雨と一緒に雨が幸せになれる道を探すと宣言します。
「案内人」と、ひと口に言っても同じ情報を共有しているわけではなさそうな日下と千秋。今後この二人についても何かが判明する日が来るのでしょうか。
第4話(ネタバレあり)
おばあさんから聞かされる卒業式に好きな人からもらう「第2ボタン」の話。
どうして第2ボタンなのか?と雨が聞くと、心臓に一番近いところにあるから、心をもらうってことなのよと、おばあさんは教えてくれました。
そんな理由とは知らなかった、諸説ありますってやつでしょうか?
この回では、嗅覚がなくなるということでしたので、太陽くんとの思い出の香りにまつわるエピソードが出てきました。
太陽くんのジャケットからした「花火のにおい」。太陽くんからもらったマーガレットの香り。
この花の香りを二人の想いでの香りにしようと太陽くんが言います。胸が苦しくなるくらい青い春の香りがしたと雨が心の中で言います。(青春の香りってことですね、この香りを思い出すことで青春が終わらないって太陽くんが言いました)
市役所の司、第3話で五感がなくなると言いましたが、やはり他人にこの話をそのままするのは契約不成立の原因となるということで、司さんには「病気」なのだと伝えます。
太陽くんには伝えたのか?と聞き、迷惑をかけたくないから言っていないしこれから先も言う気はないのだと言う雨に「彼のどんなところが好きなの?」と更に質問します。
デレデレの太陽くんエピソードを話す雨。もしもまた生まれ変われるなら、次も絶対彼と出会いたい」とダメ押し発言も出ました。
この後、フラれたのだと言う太陽を心配して妹の春陽が雨に会いに行きます。兄にもう一度チャンスを与えて欲しいとお願いします。
10年前、雨が上京する前に太陽の家を訪ねて告白するための手紙を渡しに行ったことがあったという回想シーンが出てきました。
おばあちゃんに告白しないのか?たまには花にでも聞いてみたら?「する、しない」とマーガレットで花占いをしてみるように促しました。
でもそこで、不在の太陽の代わりに春陽が「おにぃには夢があるから邪魔しないで」と言い、普通なら引き下がらないようなものですが、消極的な雨は春陽の言葉にあっさり引き下がる、、というようことがあったようです。
このことを春陽はとても後悔していたようで、何としても兄の恋を成就させたいと、もう一度会ってやって欲しいとお願いします。
ハウステンボスの二人分のチケットを太陽に渡す春陽。話はつけきたから気合入れて頑張って来いと兄の背中を押す春陽でした。
雨は、春陽のお願いを受け入れましたが、行くことを承諾しただけであって、行く意味は「自分のことを諦めさせるため」であると、千秋に言います。太陽を大事に思うが故に、邪魔になりたくないという思いが勝っているようです。
10年前、状況直前に一緒に買い物に行った時に雨が「可愛い」と言った指輪を太陽は買っていました。東京に行く日に渡そうとしていたのに、春陽の件もあってか出発時間を偽って会うことなく行ってしまった雨に、指輪を眺める太陽のシーンがありました。きっと太陽はその指輪をまだ持っていると思います。
雨も告白の手紙をまだ持っています。でもハウステンボスに行く前に破ってゴミ箱に捨てました。(この後おばあちゃんが洗濯物を部屋置きに来て見つけていたので、拾っているかもしれません)
ハウステンボスに行く日。待ち合わせ場所に司さんを呼んでいた雨は、太陽に司さんが好きだから彼と付き合うから応援してねと言います。
一日かけて嫌われるようにするのだという雨に、司はどうしてそこまでと聞きます。どうしても太陽の夢の邪魔はしたくないという雨に、司は付き合うフリをすることを承諾したようでした。
でも、その代わりに太陽くんと一緒に乗りたかった観覧車に乗って欲しい、未来に後悔を残すべきじゃないって言ったよね?と。仕事が入ったと二人を残して先に帰ります。
くしゃみをする雨に、自分の上着を渡して「ちょっと待ってて」と走り去る太陽。雨はその上着から懐かしい花火のにおいを感じます。
そして戻って来た太陽が持っていたのは「マーガレット」の花束でした。しつこいかもしれないけど、一緒に観覧車に乗ってほしいとお願いします。
雨は祖母の話を思い出し、花占いで決めることにします。乗らない、乗る、と繰り返していき、「乗る」ことになりました。
過去に観覧車なんてグルグル回ってるだけで何が楽しいのかわからない、恋人たちのものだから自分には関係ないというようなことを雨に言った太陽でしたが、実は高いところが苦手だったのだと打ち明けます。あの時、カッコ悪くて言えなかったけど、あんなこと言わなければよかったと後悔していたようです。
この話を聞いた雨が笑うのを見て、太陽が今日初めて笑った、、と喜びます。
観覧車が怖いなら目を閉じてていいよと太陽に言う雨。
目を閉じた太陽に、改めて司と付き合うのだと言う雨、太陽は雨に、司さんのどこが好きなのか?と聞きました。
司に話した太陽の好きな所をそのまま太陽に伝えました。
特別扱いしてくれるところ、雨なんて変な名前でちっともさえない私の事を、たくさん褒めて励まして、ちょっと恥ずかしいことも大げさなことも、何でも素直に言ってくれる、そんな人今までいなかったから嬉しかったの。お姫様になれたみたいで、、それに心から思ったの、もしまた生まれ変われるなら次も絶対出会いたいって、来世も次もその次も何度生まれ変わっても私は私はずっと大好き。
目を閉じている太陽に向かって太陽に話しかける雨に涙が出てきました。映画の「鎌倉ものがたり」を少し思い出してしまいました。
司が羨ましいと言う太陽、俺だったらよかったのにと。
でも おめでとう 幸せになってね と雨に言いました。
もう会わない、と赤い傘を返され泣きながら帰る太陽が可哀想でした。
千秋に、観覧車には乗るつもりはなかったんですと花占いの話をします。マーガレットの花占いには秘密があるのだと。マーガレットの花びらの枚数はだいたい奇数だから最初に言う言葉で終わるはずだったのに、肝心なところで偶数だなんてと。
でもこんな奇跡なら嬉しい。欲しかったものはもらったからいいのだと言う雨の手のひらには、先ほど太陽の上着を渡された時に第2ボタンがありました。
24時間の介護が必要になる自分の今後のことを話し合わないといけない、と思いながら帰宅すると倒れている祖母を発見。ばあちゃんばあちゃん、と病状を知らない雨は驚いて呼び掛けていました。
というところまでが4話でした。
第5話(ネタバレあり)
「アラビアンナイト」には魔法がたくさん出てくるから好きだと雨は笑顔を見せていました。
「ばぁちゃんは魔法使いなんだよ」と小さな雨に話していました。
『イフタフ ヤ― シムシム』という謎の呪文を小さな雨に聞かせます。素直になって心の扉を開く魔法だと。
倒れたあと病院に運ばれたおばあちゃんは雨に自分は「がん」でもう長くないのだと告げます。痛い思いはしたくないからと、抗がん剤治療も何もしてこなかったと。そんな祖母に自分の状況を言えないと雨は思います。
ですが魔法使いのばあちゃんが素直になる呪文をかけてくれたおかげで、もうすぐ五感がなくなるのだと打ち明けます。だから、太陽の申し出にもこたえられなかったのだと話します。
次に失うのは触覚だとわかり、足の感覚がなくなったら歩けなくなる可能性もあると知り介護してもらえる施設を知らないかと司に連絡します。
春陽が雨を訪ねてきて、太陽が渡せなかった指輪を渡します。指輪の精になりたかったという太陽の想いと共に渡します。
司は雨の祖母のところへ行き、自分にも何か出来ることはないか?と尋ねます。司にとっては辛いことになるけど、他のみがあるとおばあちゃんは言いました。
雨の家に行き「アラビアンナイト」の本を持ち出すよう頼まれた司は太陽に会いに行きます。
太陽は司から雨とは付き合っていなくて雨が病気であることを聞かされます。アラビアンナイトの本の中に挟んであったのは雨が昔太陽に渡せなかった手紙でした。
手紙には観覧車の中で司に対する想いとして聞いた雨の言葉がつづられていました。自分のことだったのだと太陽は知りました。
号泣しながら読む太陽は、司にお願いをします。雨を呼び出してもらいました。
五感の事は聞いたと雨に話す太陽でしたが、だったら尚更会いに来て欲しくない、会えば一緒にいたくなるからと付き離しバスに飛び乗ります。
そのバスを走って追いかける太陽。普通の人間なのでバスには追い付けませんでしたが走り続けます。
千秋にほんとにいいのかと聞かれますが泣きながらうつむく雨を見ながら、日下が自分の過去らしきシーンを思い出します。見知らぬ男に《本当にいいんだね?》と聞かれ日下が《はい、後悔はしません》と返事をしていました。
雨に、日下が『イフタフ ヤ― シムシム』と言います。彼の元へ行く、行かないどちらの決断をしても後悔はする、だったら今はすべてを魔法のせいにして幸せな後悔をするべきだと。
その言葉に後押しされ、雨はバスを降り走ります。ずっと走ってきた太陽と会えた雨は指輪を太陽に見せます。春陽が届けてくれた、と。
指輪の精になりたいってほんと?お願いごとしてもいい?と、雨は言いました。
お願い太陽くん目が見えなくなっても、耳が聞こえなくなっても味もにおいも感触も全部わからなくなっても、私の事すきでいて、、、お願い、、という雨を抱きしめて、変わらないから、絶対に変わらないから、君がどんな君になっても、ずっとずっと大好きだからねと太陽が言いました。
やっと思いが通じ合った二人でした。
第6話(ネタバレだらけ)
おばあさんが入院して寂しいだろうと太陽は雨の家に宿泊中でした。朝ごはんを作ってくれていました。
太陽は雨に「雨」と呼んでいいか?と聞きますが、断られました。好きではない名前だからと。
そして五感をなくすのは具体的にどういう病名なの?という太陽の問いに雨は答えられませんでした。
おばあさんとの思い出のボイスレコーダーが登場します。
小学生の頃におばあさんが福引の景品でもらったとボイスレコーダーを持ち帰ります。
「交換日記をしよう」と雨とおばあさんの声の交換日記が始まりました。
いつも優しい声を聴いて元気になれていましたが、学校で「雨」という名前をからかわれた日に交換日記は終わったようです。
雨が大好きだというおばあさん、色んな振り方をして見ていて飽きない、もしかしたらお母さんもそんな雨を見て、、というのを聞いた「雨」はボイスレコーダーを切り外に投げてしまいます。
どうしてお母さんが雨なんてつけたかなんで、どうでもいい、どうせいい加減な気持ちで付けたに違いないから大嫌いだと泣いていました。
日下たちに雨は「人って死んだらどうなるんですか?」と質問しました。
日下は自分たちは奇跡を見届けるのが仕事なので死後の世界には詳しくないと答えました。唯一知っているのは、人は死んだらほんのわずかなじかんだけ雨を降らせることが出来るのだと。
続けて千秋が、強い雨ではなく優しい雨を、雨に心を込めて大切な人に思いを届けるのと言いました。
日下は重要なのは生きている間にどれだけ悔いを残さないようにできるかだと言います。雨に、死にゆくおばあさんに最後に何をしてあげたいですか?と問いました。。
おばあさんが家に帰りたいと外泊許可をもらいました。太陽と司におばあさんは雨の母「霞美」を施設から連れてきてくれと頼んだようです。
母の突然の登場にとまどう雨ですが、おばあさんが最初で最後の「家族旅行」に行くというので困惑しながらも出かけることになりました。
船に乗っているご一行。おばあさん、雨、霞美、太陽。同じ場にいるのが辛くて雨は甲板に出て太陽も付き添ってます。
雨と霞美を母娘に戻してあげたいというおばあさんの望みを叶えてあげたいと太陽が言いました。自分の母は亡くなってしまったけど雨の母は生きているのだから、心を通わせることができるんだと。
一方、許されないとは思いつつも霞美も雨の母に戻りたいと雪乃に言います。
船からおりて車に乗り込みペーパードライバーだという太陽が運転で出発しました。するとゲームがしたいから海に寄って欲しいと雨が言い出しました。
浜辺で棒を握り、霞美を呼ぶ雨。棒を立て、じゃんけんをし、勝った方が一歩ずつ進んで質問をする、先に棒に辿り着いた方が勝ちだとルールを言います。
1回戦 勝者:雨
質問「自分の父親はどんな人か、連絡はないのか?」
霞美の回答「女優を目指していた頃の役者仲間。雨が出来てそれっきり」
2回戦 勝者:霞美
質問「雨の好きな色は?」
雨の回答「白かな」
私も白が好きだと答える霞美
3回戦以降続けていましたがおばあさんと太陽に映像が移ります。
これからあの子は辛い思いをたくさんする、それでも強く生きてくれるかしら、、とおばあさんはじゃんけんをする二人を見ながら太陽に話します。たくさん迷惑をかけるであろうことを考えると太陽にずっとそばに居てやって欲しいとは頼めない、太陽には太陽の人生を生きてくださいと言います。
最後にじゃんけんに勝ったのは霞美でした。夢の話を聞かせてほしい、パティシエのことをという霞美に、もうすぐ五感が無くなる病気で諦めた、味覚も嗅覚もすでにないと雨は言います。
知らなかった、ごめんなさいと泣く霞美にわかったような顔をして泣くなと怒ります。自分が一番辛いのに、泣いて許されようとしないでくれと追い打ちをかけるように言います。
でも、嫌いになって憎もうとしたけど嫌いにはなりきれなくて、それが余計に辛かったと伝えます。
じゃんけんに勝ってないけど、1つ聞いてもいかと雨が霞美に質問したのは「雨」という名を付けた理由でした。
雨を産んだ時すごく不安だった、病院で抱いても泣いて自分を嫌っているように見えた、そんな時に雨が降ったの、赤ん坊がふいに笑ったように見えた、雨が赤ん坊をあやしてくれたように感じた霞美は、これからも雨があなたを笑顔にしてくれますようにと思って付けた名前だったけど、結局傷つけてしまって申し訳ないと泣きました。
雨は強くなったと太陽がおばあさんに言います。でも辛くなった時は自分が支えます、ずっと一緒に居ますと宣言する太陽におばあさんは感謝の笑みを浮かべました。
展望台に移動したご一行。
おばあさんが旦那様からプロポーズされた場所との事です。
霞美が生まれて、雨と出会えていい人生だったと二人に感謝の言葉を言いました。
帰りの船の中で、霞美を励ますおばあさんは最後まで優しい人でした。
葬儀が終わったというシーンになりました。
司がおばあさんからボイスレコーダーをを預かったと、雨に渡します。
ボイスレコーダーから昔の交換日記が流れています。おばあさんの声に涙しながら耳を傾けていると、雨が降り出しました。おばあさんが降らせている雨だと感じて涙が出る雨。
あなたは強い子よ、私の自慢の孫だもの、だからつらくても苦しくても一瞬一瞬を大切に生きてね、そうすれば幸せだなぁと心から思える瞬間に雨なら出合えるからと、おばあさんは言いました。
シーンとしては本当におばあさんに抱きしめられていましたが、おばあさんの声に抱きしめられているというイメージだと思いました。
朝起きて階下に降りると、太陽が居ました。
俺がいることにまだ慣れない?と聞く太陽に、慣れたと答える雨。
そして、自分のことを「雨」と呼んで欲しいとお願いします。自分の名前を好きになろうと思って、と。
試しに呼んでみて、、と雨に言われ、「雨」とぎこちなく呼ぶ太陽、イチャイチャ楽しいカップルぶりでした。
ちょっと浮かれた感じで外を歩いていた太陽に司から電話が入りました。知り合いの医者にきいてみたところ五感を失うなんて病気は存在しないと言われたとのことでした。太陽も「え?」という表情で終わりました。
予告で、ついに雨が真実を太陽に話しているような映像が出ました。太陽が深く悩まねばならなくなるのかと思うと辛くなりますが、今後の展開に期待しつつ来週を楽しみにしたいと思います。
第7話(ネタバレでしかない)
小さめの花束を買う雨のシーンから始まりました。そして偶然目に留まった杖を買います。
千秋からおばあさんも亡くなって、一人で大丈夫?と声をかけられます。日下が触覚を失うまで34時間、残り1日半だと視聴者のための説明セリフを言ってくれました。
もうすぐすべてを失うのに、つらい明日をどうして生きてゆくのかと思う雨。
日下から、この先のことを考えて辛い気持ちはわかるが、触覚があなたに教えてくれることがあるはずですと雨に告げます。
太陽宅に雨を招いてみんなで宴会していました。雨を家族と花火工場の皆に初披露という名目の宴会のようです。市役所の司も何故か同席していました。
雨のためにおめかししているという太陽の父は雨にビールを注いでもらい、ホップの違いがわかる男を演出していました。
春陽がミサンガを作るというので雨を誘います。一緒に作ろうって雨も応じます。
宴席を後にしたのを見て太陽が外に出たのを司が追いました。
前週からの五感を失うという病気はないということについて、司が医師の友人の説明によると、そういう病気だと思い込んでいるのではないか?とのことだと太陽に言います。
病気じゃないならなんだろうと考えると、じゃぁ何なんだ?と太陽なりに不安になっていたようで、司の話に少し気持ちを楽にできたようでした。
席を外す太陽の様子がおかしいので雨が尋ねると、太陽は花火大会で自分も「桜まつり」の花火を作らせてもらえるようお願いしていましたが、「赤」が認識できない太陽には難しいとお父さんに反対されているという事情を教えてもりました。
赤色が認識できないことと長く付き合って行くことで乗り越えるしかないというようなお話もされました。まだ若いから焦ることはないんだというお父さんに、チャンスを上げて欲しいと雨が頼みます。雨には時間が無く、太陽の花火を見たいと思ったようです。
※桜まつりで上げる花火を仕切っているのは長崎花火協会で審査があるようです。「お前のじゃ審査通らないよ」とお父さんが言っていました。カリウムとストロンチウムの比率は完璧だという太陽に、「数値はな、でもそれだけじゃダメだ」というようなことをお父さんが言いました。
雨の中を雨と一緒に帰りながら太陽が、皆が見ている赤はどんな色なんだろうと、赤い傘を見ながら言いました。雨はそれには答えず太陽の顔をクルクルした目で見てにっこりしてました。
陽平(お父さん)は、工場の柳田さんと、「うちで飲み直しましょう」と歩いて家に入り、冷蔵庫からビールを取り出し、、、と思ったら、CMでした。金麦の。でも大事な内容でした?
太陽にチャンスをあげたらいいのにという柳田さんに、お父さんは、ずっと目の事を気にしてきて、もし失敗したら立ち直れないのではないかと心配しているというと、柳田さんが「その時は俺らが支えるよぉ、ケツ叩いてでも立ち直させるさ、きっと天国のあすかさんも喜ぶよ」と柳田さんが陽平さんを説得しているような内容のCMでした。
雨の家で、春陽と一緒にミサンガを作るシーンになりました。春陽に本当は花火師になりたいのではないか?と質問する雨ですが、思った時期はあったが無理だと言われ諦めたとのことでした。
雨は春陽に、人生はずっと続いていくものだと当たり前に思っているけど、明日事故に遭うかもしれないし、思ってもいなかったことも起こるかもしれない、そうなった時にきっと「あーあの時もっと頑張ればよかったなーって」思うよと言いました。
春陽はそんなこと言ってくれた人は雨ちゃんが初めて、「ありがとう、、お姉ちゃん」と笑顔で帰って行きました。
お父さんが太陽に桜まつりの花火を作っていいと言います。でも、判断するのは花火協会だから失敗したら来年からのハードルは上がる、どうする?と聞きました。
ミサンガを作る紐の残りがあるのを見つけ雨はエプロンのポケットに入れました。太陽が帰ってきて桜まつりの花火の話を断ったと雨に言います。35日しかなく、赤色も克服できてない、でも次の春には合格して見せるという太陽。
次の春という言葉に反応する雨でしたが、気を取り直し「頑張ってね」と言うにとどまりました。
千秋に、「次の春まで待てない」と言いそうになったと話します。タイムリミットだけでもという千秋を遮って日下が話始めました。
このままいけばそんな病気が存在しないことには気づく、そして思い悩む彼女の身にはいったい何が起きたのだろう、つらい秘密を抱えていたのではないだろうか、彼は答えの出ない問いを一生死ぬまで考え続けるのです。あなたが選ぼうとしている道はそういう道です。
話し声がしたということで、太陽が雨の部屋を訪ねました。春陽と電話していたと嘘をつく雨でした。
朝までずっとぎゅっとしてほしいと大胆なお願いをする雨。ベッドに入り太陽が雨を抱きしめます。
大袈裟なことを言ってもいいか?と言いながら、付き合ってまだたったの3週間だけど、太陽くんのこと愛してる、、と雨が言います。この先、目が見えなくなっても、耳が聞こえなくなっても、あったかさを感じられなくなっても、思ってることを伝えられなくなってもずっとずっと愛してるからね、それだけは変わらない、、、と雨が言うのを聞いて俺も愛してると太陽が答えました。
この夜が制限時間だったようで、翌朝雨は息も荒くヨロヨロしながら階段を降りようとして落ちました。額を怪我して血を流していましたが痛みは感じませんでした。太陽に病院へ連れて行ってもらいます。
傷は大したことはないと医者から説明を受ける太陽ですが、1つ気になる点がありますと言われ、恐る恐る背後から雨に近づいて肩に手を置きます。全く気付かない雨に「雨」と声をかけました。
振り返る雨に「無いんだね、触覚」、、医師から検査入院を勧められたと病院のベッドに居る雨と、どうしてこんなことになっているのか、教えてくれと太陽が迫ります。
私、奇跡を背負ったの、何があっても驚かないでほしいと言い、日下と千秋を呼びます。
太陽が事故に遭った時のことを話します、戸惑う太陽に驚くよねと笑う雨ですが、信じられない様子の太陽は日下たちに騙されているんだと掴みかかろうとしますが、日下たちの体を通り抜けてしまった太陽、、、私も驚きました。
日下と目を合わせた太陽は、その瞳を通じて当時の様子が脳に流れ込んできたようで、やっと信じたようです。
雨がパティシエを諦めたことも、色んな事全てを自分が奪ってしまったのかと号泣し、自分の五感を雨に渡してこの奇跡を終わらせてほしいと日下たちに頼みます。
「一度奇跡を受け入れたら、全ての五感を失うまで終われない」と日下が答えます。
ただ苦しむ雨を見ているしかないのかと再び号泣の太陽。雨もずっと涙が流れこぼれ落ち続けています。
よからぬ考えに囚われ飛び降り自殺をしようと試みる太陽ですが、日下にそんなことをしたら雨も死んで終わりだと言われ、また泣いてしまいます。
杖をつきながら近づいて来る雨を見ながら、声を出しながら泣いてしまう太陽。
後悔なんてしてないから大丈夫だから泣かないでという雨に、そんなことあるはずない、俺なんて死んでよかったのに、救う価値なんかないのにと泣く太陽の背中に顔を寄せて雨は、太陽くんには価値があるよ「君には誰にも負けない素敵な価値があるよ」と、だってあなたは私の人生を変えてくれたから、太陽はこの世界に必要だよと言いました。
濃い海の色をバックに、美しい景色が余計に涙を誘う感じでした。
触覚は幸せを確かめるためにあるんですね、こんなことになるなら、もっと確かめておけばよかった、私の選んだ道は間違ってなかったですよね?と日下に聞くと、あなたの選択は間違ってない、残り一ヵ月自分の幸せだけを考えればいいと答えてくれました。しかも優しい顔でした。
次に失われる五感が何かがわかる瞬間を太陽と迎えることにした雨は腕の時計の話を太陽にします。
午前零時に時計に表示されたのは「視覚」のマークでした。
タイムリミットは34日後、、それは桜まつりの日でした。
雨の大切なものをたくさん奪ってごめんと謝る太陽の腕に、うまく力の入らない手でミサンガをつけてあげる雨。
つらい明日を生きていく理由を
あなたの花火を私に見せて、次の春までなんて待てない、あと一ヵ月しかない、太陽くんの花火を見ることが出来たらそれ以上何もいらない、赤い色になんか負けないでと、太陽の顔を両手で包み「負けるな太陽」と声を掛けます。
叶えるよ、今度こそ叶えるという太陽に雨も頷きます。
絶対花火を見せるという太陽と指切りをする雨。
2人ともずっと涙があふれ続けていました。
という所までが第7話でした。
予告の中で春陽が「おにぃの前からいなくなってください」と言っていたのが衝撃でした。過去にして後悔したことをもう一度するのか、しかも体が不自由な人に、、と思うと、雨には毅然とした態度で太陽と一緒に居るつもりだと言って欲しいなと思いました。
どうなるのでしょうか~。。。
第8話(ネタバレがひどい)
自宅のリビングで居眠りして目覚めた雨に、千秋が最近眠れてないようだったからよかった、、と気遣っていました。
自分には支えてくれる彼がいるから大丈夫だと言う雨に、今、この10秒間を幸せに生きることを考えて、一緒にがんばろうと、支えるからと伝えます。
桜まつりに出す花火を協会に見せに行くことになる太陽。お父さんも春陽も喜んでいました。
太陽は司と会い、五感を失う病気はないかもしれないけど、雨は確実に失いつつあり一ヵ月後には視覚を失うのだと伝えます。
司は信じると言います。何か言えない事情があるのですね、と。とてもものわかりのいい優しい人です。
太陽は、雨に花火を見せてあげっれたら、その後は花火師を辞めて雨のために生きていくのだと言いました。
杖を使いながら商店街的な所を歩いている雨は、ショーウインドウにウェディングドレスを見かけます。過去に憧れたのを思い出しながら自分にはもう着られるものではないと気分が沈んでいます。
千秋に花火師を辞めるというのは本気か?と聞かれ、自分のせいであんなことになった雨を支えたいのだと言います。
「お父さんには相談したの?子どもの頃からの夢を諦めるなんて反対だわ」という千秋に、俺そんな話しましたっけ?と聞く太陽。。(やはり千秋は亡くなった太陽のお母さん?)というシーンです。
千秋は、雨から聞いたと言いました。
日下に、太陽の選択を否定するのは案内人としてあってはならないことだと注意を受けます。
花火師になることは子供の頃からの夢だから辞めるべきではないのだと言う千秋にとそれは本当に彼の心に寄り添ったものか?と再度聞かれ、更に告げたのは、彼はまた花火師に戻る、人は最後は自分を守るものだから、、ということでした。
春陽を「さだまさし」のライブに誘う花火工場の雄星さん。あえて返事はしない春陽でした。
お父さんと春陽に、雨にプロポーズするつもりだと言います。そして伝えないといけないことがあると。
実は、雨、五感を失くすんだ。珍しい病気なんだ、、と説明します。だから来月の桜まつりが俺の花火を見てもらう最後のチャンスなのだと、言いました。
夜、雨の元に帰って来た太陽が、ご飯食べたら花火をしようと外へ誘います。
線香花火の勝負をすることになった2人。
花火は不老不死の薬を作ろうとする中で出来たものだと雨に話します。どんなに馬鹿にされてもその人は作りたかったんだと、大切な人を助ける魔法の薬を。。
自分は魔法の薬は作れないし、何にもできないけど、ずっとそばにいるから雨のそばにいるから、だから
俺と結婚してほしい
結婚しよう、雨。
固まる雨でした。
どうかした?と聞く太陽に、私いま誰よりも幸せだなぁって涙をぬぐいます。
考えさせてほしいと、驚いてしまったからと。返事は保留にしました。
雨は自分も太陽と結婚できたらいいなと思っていたので、とっさに「うん」と言いそうになったけど、嘘つかせちゃったからと日下に言いました。きっと自分のためにプロポーズしてくれたのだと。
太陽からのプロポーズは嬉しかったけど、リビングで見つけた太陽のものらしき「介護の本」で、介護するにしても結婚しておいた方が手続きがスムーズというようなことが書いてあったので、きっとそれで結婚しようと太陽が言ったのだと思ったようです。
日下は、断るつもりですか?と雨に聞きます。結婚しなくても太陽は雨を支えるかもしれない、五感を失ってからその助けを断る術はないのだから、プロポーズを受けてはどうか?と雨に言います。
雨は、日下さん最近すごく優しい、どうして?と尋ねますが、私は優しくなんて・・・で終わりました。
最近、CMなのに、本編のようなものが流れることに気づきました。先週から気づきましたがもしかしたらその前からずっとそうだったのかも。。見落としていたらすみません。CMを飛ばしていたので( ノД`)シクシク…
花火工場の方と陽平さんの会話。
来週お姉さんが結婚式だよな、お父さん反対してるって言ってたのどうなった?と聞く陽平に、昨日急に「親はどんな時も子供の見方で居てやらないとダメだよなぁ」って言ったと言います。陽平は「へぇ・・・」と、きっと太陽を思い出していたのだと思います。
自宅に戻ると春野菜の皿うどんが机の上に夕食として置かれていました。言葉はいらないお礼は物でと春陽らしい置手紙がありました。そして金麦を飲みながら、「親はいつでも子供の見方かぁ」とポツリと一言、、でCM終わり。
司にミサンガを届ける春陽ですが、様子がおかしい春陽に何かあったのか?と聞かれます。
花火師を辞めると司に聞いた春陽は工場に戻るなり太陽を怒鳴りつけます。その場に現れたお父さんにも、太陽が花火師を辞めることを言います。
今は何よりも雨を支えたいし支える責任があるのだという太陽に納得できない春陽は、お母さんを死なせておいて、そんな自分勝手なこと絶対許さない、バカ、ごみくず、無責任、そんな程度な気持ちなら最初から花火師になんかなるな、と泣きながら出ていってしまいました。
春陽には春陽で「朝野煙火」には、亡くなったお母さんの代わりに自分が守るという強い思いがあり、何としても太陽に跡継ぎになってほしいと思っていました。
そしてその強い思いを胸に雨の家を訪ねます。
太陽に花火師を続けさせるためにプロポーズを断ってくれといいます。
花火師を辞めるというのは寝耳に水だった雨は驚きます。
朝野煙火を守るために、太陽の前から居なくなってください、、と雨に頼みした。
千秋と二人で話す太陽。
確かに俺は朝野煙火の跡取りだし、父さんからの期待も母さんとの約束もわかってるけど、でも俺は雨がいないと意味が無い、間違えてるのかなという太陽。
千秋は日下の言葉を思い出し、太陽にあなたは正しいわ、前の言葉は撤回する。跡取りなんて誰だっていいじゃない、お父さんだってわかってくれる、お母さんだってきっと私との約束なんてどうでもいいわっ、て言うと思うと千秋は言います。
桜まつりでどんな花火を作るか迷っているという太陽に、千秋は「今って何秒間だと思う?」と質問します。この質問は冒頭に雨にもしていました。二人とも答えはわからないということでしたが、千秋は「10秒よ」と言っています。
これは打ち上げ花火が夜空で咲いて散るまでの時間とのことです。
花火師は花火を見てくれる人の今という10秒間のために全身全霊を尽くす、その人たちの心に一生残り続けるような思い出を届けたくて、、あなたの人生で一番大切だった10秒間、それを花火に込めてみたら?、、と太陽に言いました。
太陽が家に戻ると雨が太陽を自分の横に座るよう言います。プロポーズの返事をすると言います。
太陽くん、私と、結婚してください、、ふつつか者ですが、、であってる?と。
春陽の、太陽と別れて欲しいという言葉が頭をよぎっていましたが、太陽に自分をいつも一番に考えてくれてありがとうと言い、太陽も大喜びです。どことなく影のある雨の表情が気になります。
婚姻届けを出すことにした2人、証人欄にはお父さんの陽平さんと司に頼みました。
司には目の前で書いてもらい、太陽を先に帰らせた雨は、婚姻届けを出すつもりがないと司に言います。
自分と結婚したら太陽が花火師を辞めてしまうので、疑われないように結婚したフリをして花火を見たら姿を消すつもりだと。
春陽が訪ねてくる直前に雨の母(霞美)から電話があり、もうすぐ退院できるので一緒に暮らさないかと言われていました。雨から改めて電話をし、迷惑をかけるかもしれないけど、誰にも言わずに遠くへ行きたいとお願いします。
日下に、プロポーズを受けないと伝えます。
今だけはどんな嘘をついても神様は許してくれるという日下の前で婚姻届けを破り、結婚しているという嘘をつくことにした雨、あともう少しだけ太陽の奥さんでいたいからと。
仕事から太陽が帰宅すると、部屋は薄暗く、着替えるようにと服が置いてありました。
リビングに進むと、花で飾り付けをし、白いワンピース姿でウエディングドレス風の雨が待っていました。
ここで結婚式をしたいと。式場でなくていいのか?と言う太陽にここがいいからという雨。
頭からベールをかけ、小さな可愛いブーケを持ち、太陽に買ってもらった指輪を薬指に付け直してもらいました。
ベールを上げ誓いのキスをもらいました。
微笑み合う二人。。幸せの絶頂、、のフリでも今だけでもという雨の気持ちが溢れた結婚式でした。
雨は春陽に結婚したフリをあと一ヵ月だけさせてほしいとメッセージを送りました。
陽平が春陽にお母さんの写真があるのだと、見せます。お母さんの実家に頼んで送ってもらったという封筒には「千秋光太郎」と書かれていました。
千秋というのが、名字だったとわかった瞬間でした。。。。?いや、千秋が母親だとわかった瞬間でした。
千秋本人も、日下に母親として二人の今が幸せであるように願いたいと言いました。
というところまでが第8話でした。
巷では、日下の「雨の祖父説」があるそうです。千秋が太陽の母親だったことから、日下も父親なのではというところから、祖父なのではと話が進んでいるようです。
祖父っておばあちゃんの旦那さん?あれ?曾祖父かな^^;とにかく、雨の関係者なのでは?そして、雨が五感を取り戻すウルトラCを授けてくれるのでは?と希望が広がっているようです。
第9話(ネタバレですみません)
花火工場の皆に結婚したことをお祝いされている太陽をまともに見ない春陽の姿がありました。
部屋を出て、雨からの「あと一ヵ月だけ結婚したフリをさせて欲しい」というメッセージを見ていました。
そして、お母さんの写真の入った封筒を眺めています。
太陽がどういう花火にしようかと考えている時に、お父さんがやってきます。
太陽が自分の人生で一番大切だった10秒間を込めようと思う、ある人が教えてくれたんだ、花火師は今と言う10秒間に全身全霊を尽くすって。。
というとお父さんはその言葉に心当たりがありそうな顔をしました。
お父さんにとって大切だった10秒間っていつか?と質問しますが「そんなの急に言われてもわかんねぇよ」と言われてしまいました。
太陽は、春陽からお母さんの写真を見せられ驚愕します。そこに映っていたのが千秋だったからです。
昨日の結婚式で使ったと言うキャンドルの光を眺めながら千秋と話す雨。
太陽と結婚しなくてよかったのか?と聞く千秋の言葉には返事をせず、キャンドルの光が落ち着く、どうしてなんだろう?と雨は話します。
千秋が、きっと希望の光だから、人は誰でも心にキャンドルを持っていてそこには希望の光が灯っている、その光を消さないように大切に、誰かと分け合いながら生きていくのが人生なんだってと雨に言います。
太陽の花火を見た後、五感を全部失くしたら希望の光はあるのか?と雨は言いました。
心もとないキャンドルの炎に自分を重ね合わせる雨でした。
太陽が雨に母の写真を見せて、千秋が自分の母だと話します。雨は伝えたかったことが言えるから良かったねと太陽に言いますが、日下がそれを止めます。
- 案内人は元は普通の人間である
- 死後素質があるものだけが奇跡見届け案内人に選ばれる
- 生前の関係者が奇跡の対象者の場合担当はできない
- 千秋は旧姓を名乗り、正体を隠すと誓っている
- 天は生前にまつわる会話を禁じることで太陽の担当を許された
奇跡対象者にバレるなどした場合月明かりに溶けて消え、魂が完全に消滅するというのが天が課した条件であると教えてくれました。
これだけのことをしてでも、千秋が成長した太陽に会いたかったのだろうとも言ってくれました。
陽平が、若い頃のことを思い出していました。
近くに小さい太陽がいて、千秋のお腹が大きいので春陽を妊娠中の時のようです。
「今という時間」という本の表紙を見ながら千秋(あすか)が、陽平に「ねぇ今ってどのくらいの時間だと思う?」と尋ねます。
今ってこの今か?と戸惑いながらも10秒だなと言います。尺玉の花火が空でバンと咲いて散って行くまでの時間が10秒であると。
『俺たち花火師は花火を見てくれてる人たちの、今という10秒間のために全身全霊を尽くしているようなもんなんだ、その人たちの心に一生残り続ける思い出を届けたくてな』
感動の眼差しを陽平に向けながら「今は 10秒間」とニッコリ笑い、私もこれからそう思おうと陽平に笑いかけます。
司が春陽を訪ねました。
婚姻届けを二人で出しに来たけれど、出していないと伝えるためでした。
春陽は雨から連絡が来たから知っていると司に言います。
雨が結婚しなかった理由が自分にあることを司に話し、太陽への腹立たしさから言った言葉ではあったが、今は自分のことが許せないと後悔していました。
司は今からでもと言いますが、春陽は会わせる顔がないと言います。
司は雨の病状を話し意思の疎通が出来なくなる前に伝えたいことは伝えたほうがいいと言います。戸惑う春陽でした。
雨が太陽を送り出そうとしているシーン。
どうやら太陽が千秋と話をするつもりで出かけるようです。雨は「できるよ、きっと、伝えられるよお母さんに太陽くんの気持ち」と背中を叩いてカツを入れますが、想像以上に痛かったようです。
長崎美術館を眺める日下。
千秋の正体に二人が気づいたと伝えます。写真を取り寄せてみてしまったと。案内人を全うするか自ら名乗り月明かりに消えるか、、と千秋に選択を投げかけます。
花火工場で、下心満載で春陽をさだまさしのライブに誘っていた雄星は、春陽が司と出かけていることで陽平を責めます^^;。別にいいじゃねぇか人は良さそうだし、と取り合ってもらえませんでした。
太陽は千秋を呼び出します。
休憩中だから話し相手になってほしい、、と落ち着かない様子の太陽です。
話しづらそうな太陽に千秋が質問してもいい?今までの人生を教えてと言いました。
普通の人生だったけど、花火師になるのが夢だった、赤色が見えないことで花火師にはなれない、母さんとの約束も守れないって思って落ち込んで、でも雨と出会って自分の花火で雨を元気にしたいと思ったと。。太陽は答えました。
続けて千秋に、1つお願いがあると太陽が言います。
天国があるかどうかわからないけど、偶然俺の母さんに会ったら伝えてほしいんです。
「ごめんなさい、俺のせいで火事に巻き込んでごめんなさい」
千秋を見つめて涙ながらに言う太陽に、千秋は目をそらしてしまいます。何とか平静を装って、「わかった、伝えるわ」と言いました。
千秋は私も1つお願いがある、「見たい景色がある」と太陽に言いました。
雨は五感がなくなっても日下たちは傍にいてくれるのか?と聞きますが、奇跡を見届けたあとは雨は一人になると日下は言います。
真っ暗な中で1人で生きて行くなんて無理だから五感をすべて失ったあと、死なせてほしいと日下に言います。
雨は自殺さえ出来ない状況になるので、日下たちにお願いしているのだと思いますが、日下はそれは出来ないと言います。でも気持ちはわかると。
日下は1953年の東京に生まれ、厳格な家を飛び出し、映画が好きで脚本家を夢見て書いては映画会社に持ち込むということを繰り返していたと言います。
そんな時に白石小夜子という画家志望の女性と知り合い人生で一番幸せな夏を過ごしたと。
彼女が瀕死の重傷を負い、白石小夜子は命は助かるが生涯動くことはできないだろうと、そこへ現れた案内人に言われ、奇跡を受け入れ彼女の負ったケガを日下が引き受けることを承諾したそうです。
画家志望の彼女の夢を叶えたい、そして自分のことも変わらず思ってくれると思っていた彼女に捨てられ、20年孤独に生きたとのことです。
変な話をした、忘れてくれという日下に、雨はやっぱり奇跡の先に希望はないんですね、、と日下に言いました。
鍋を囲む朝野一家。
千秋のお願いは「家族の団らんが見たい」というものだったようです。
テーブルに母さんの分、と席を用意して千秋に座るよう目で促しました。
3人の会話を聞きながら過去の自分を含めた団らんを思い出し、泣きながら笑っています。
食べ終わって、千秋と陽平を二人にしようと太陽が春陽を連れてコンビニへ行きました。
明日香、そこにいるのか?と言う陽平。「いるよ」と答える千秋の声は届きません。
10秒間の話を太陽から聞き、明日香を思い出していたので、もしかしてと思っているようです。
自分と出会わなければ、今でもどこかで笑って暮らせていたのではないかと思うと申し訳ない、と亡くなってから20年間ずっと思っていたと話します。
だけど、それでも明日香と生きることが出来てよかった、俺は幸せ者だって思ってしまう。ありがとな、太陽を、朝野煙火を守ってくれて、あの時の雨お前が降らせてくれたんだろ?あの火事を消すために、俺はそう信じてる、ありがとう、あの日の約束を守ってくれて、ありがとう。。
今日のようなぽかぽか陽気が続くように、春陽と名付けようと話していた昔、何があっても二人で太陽と春陽を守って行こうと話したあの日の約束。
太陽がそろそろ帰るわ、とあいさつした時、陽平が大切な自分10秒を話しだします。
明日香と出会った時だ、あの最初の10秒が無ければ今はないからと。
太陽はそれを聞いて、自分の作りたい花火がわかったと納得の笑顔を見せました。
帰る道で一緒に歩く千秋と太陽。
ずっと会いたいと願っていたけど叶わなくて消えていたキャンドルの火を太陽がつけてくれた、ありがとうと伝えていました。
五感が無くなったあとの人生への不安に怯える雨の心にも希望の光をつけてあげてほしいと願います。
太陽はキャンドルを飼って帰り、雨のために五感を取り戻す方法を考え続けると話します。
いつか必ず五感を取り戻して、その時にはモノマネでも何でもやるから笑ってよ、愛想笑いでいいからさ、、と。
手を握る太陽の手を、また感じられるかな太陽くんのぬくもり、、と雨の顔に笑顔が戻ります。
五感を取り戻せた後の話をたくさんしてくれる太陽に雨も太陽も涙で溢れます。
マカロンをまた食べさせて欲しいと、雨の最高傑作を食べさせてよという太陽。
「じゃぁいつか更新してやるか、私の最高傑作」と太陽に言う雨。
イイ感じで宇多田ヒカルさんの曲が流れます。
雨には希望があるよと太陽が言ってくれたと日下に言います。もう一度パティシエになるなんて無理だとわかっているけど、見たい景色が出来たと。
太陽が幸せな未来を歩んでいくのを遠くから見たいと言います。
日下が、そこに自分が居なくて悔しくないのですか?と聞きますが、少しは悔しいけど好きな人の幸せな姿ならそれでいいのだと雨は答えます。
五感のない世界で1人生きていく決意をする雨でした。
美術館に現れた日下は、白石小夜子の絵の前に立っていました。
彼女の絵を順に見ていくと見覚えのある夏の景色に手を繋ぐ男女の後ろ姿、タイトルは「ごめんなさい」、遺作と表記されていました。
絵を見つめる日下に千秋がもしかして2人を担当したのは・・と話しかけます。
長崎に白石小夜子の絵があることは知っていたが今日まで来ることが出来なかった。
なら、どうして?と聞く千秋に、見てみたくなったんです、好きな人の未来をと話す日下。
ずっと希望などないと思っていた、理不尽な奇跡を背負い苦しいことしかなかった人生だと、でもあの日々はこの絵(遺作)に繋がっていた、そう思うとほんの少しだけ報われたきがする、私の人生は今日この瞬間のためにあったのかもしれない。
花火の審査を待つ太陽たち。
花火協会の八木会長たちがやってきて、「早速見せてもらおうかな、太陽くんの花火を」と言いました。
目が見えなくなる前に、雨に花火見せるから・・・
というところまでが9話でした。
第10話(ネタバレ・・)
花火の審査を受ける太陽。
審査が終わり微妙な面持ちで家路を急ぐ太陽。待ちきれず家の外で待つ雨。
審査どうだった?と聞く雨に、黙る太陽の不安な気持ちになる雨でしたが、「受かったよ、トップバッターが父さんで俺が2発目」という太陽にジャンプして抱き着き喜ぶ雨でした。
どんな花火なのか?と聞く雨に当日までのお楽しみだとヒントだけ教えてくれました。「俺の人生で一番大切だった10秒間」だと。
ヒントが難しいという雨でした。
桜まつり当日
花火工場で、気合の入る太陽。最高傑作を上げると意気込んでいます。
雨が自宅で千秋と話をしています。
千秋さんに出会えてよかった、千秋も「私も雨ちゃんに出会えてよかった」と雨に言いました。
司に霞美のところへ連れて行ってもらいました。
杖をついている雨にどうしたのかと聞きます。触覚が無くなって、もうすぐ目も見えなくなるから会いに来たのだという雨です。
花火打ち上げの準備をする太陽を眺める千秋と日下。
日下が美術館で絵を見て「自分の人生は今日この瞬間のためにあったんだ」と言ったことに対して、千秋が自分も同じ気持ちだと言います。
今夜の花火のために自分の人生があったのだと思う、あの子の花火を見届けることが出来たらもう思い残すことは何もないと。
雨からの告白に霞美は「雨のために何も出来てないね」と号泣しますが、それならお母さんの笑顔が見たいと雨は霞美にお願いします。
ずっと怒られてた怖い顔を思い出すから最後に笑った顔を覚えていたいからと。
霞美は雨にずっと思っていたことを言ってもいいか?と聞き、「いいよ」と返事をもらいながらも言い出せないでいました。
そんな霞美に雨が「1つ秘密にしてたことがあるの、実は私魔法使いなの」と言いながら手を霞美の手に重ね、続けて「イフタフ ヤー シムシム」と唱えます。
この魔法にかけられると心の扉が開いちゃう^^そして雨のワッペンが縫い付けられたハンカチを見せます。
ハンカチを握りしめながら、「このワッペンを縫い付けながらずっと思っていた、こんなこと言う資格ないけど、ちっともないけど、雨、お母さんの子供に生まれてきてくれてありがとう」と魔法のお陰で雨に伝えることが出来ました。
雨の目からも涙がこぼれました。
雨の頬に手をあて、雨をついに抱きしめることが出来た霞美でした。
「今まで支えてくれてありがとうございました。」司に改めてお礼を言う雨。
五感の事を始めて相談できたは司で、今までたくさん色んな相談に乗ってくれて、傘になってくれてありがとうと。
初めて会った時の雨はおどおどして弱々しかった雨が、過酷な運命に向き合い一生懸命恋をして強くなったと言ってくれました。
太陽が待つ場所へ行こうと司は雨に言いました。
花火の会場では雲の具合に天候の変化を感じていました。
急に出て来た風に、テントを確認に行っていた太陽でしたが打ち上げ筒(発射台?)など重そうなものが倒れてきて、頭から血を流して気を失ってしまいました。
病院に運ばれ目を覚ました時には外は雨でした。
司と車で帰っていた雨でしたが事故渋滞で動けずにいました。そこで花火大会が中止になりそうだと連絡を受けました(役所から)。
病院で花火大会が中止と雄星から聞いた太陽でしたが、雨の目が今日の8時ちょうどに見えなくなるからどうしても花火を上げてほしいと親方に言ってくれと雄星に頼みました。
これが最後のチャンスなんだ、頼む、と。
太陽の花火まであと少しだったのに、、と諦めかけていた雨に太陽から電話が入ります。
「ここまで来て諦められない、絶対花火を上げるから信じて待ち合わせの場所に来て欲しい、叶えよう10年前の約束」
太陽の言葉に「絶対行く」と答え、停滞中の車から降り走って行くと司に伝えます。
日下と千秋に何でも差し出すからこの雨を何とかして欲しいと太陽は頼みました。
自分たちには何も出来ないと言う日下です。
司は春陽に電話しました。雨の中を走って会場へ向かっている雨を助けて欲しいと伝えます。
花火の中止を決定しようとしているところに、雄星が間に合いました。8時に雨の目が見えなくなることを伝え、どうしても花火を見せたいと太陽が言っていると陽平に訴えます。
桜まつりが雨に花火を見せる最後のチャンスだと言っていた太陽を思い出し、何かを感じた陽平は、実行委員会に連絡していた男性に「待ってもらえませんか」とお願いしました。
日下たちに食い下がる太陽。
何も出来ずに雨の目が見えなくなるなんてそんなの嫌ですと、俺に力を貸してくださいと土下座をします。
残念ですがという日下に、千秋が「だったら私がこの雨をやませます」、と言います。
天との約束を破れば自分は月明かりに消えてなくなる、月が出る時にきっと空が晴れるから、と。
千秋:「今まで黙っててごめんね、私ね、、」
太陽:「待って」
千秋:「私」
太陽:「言わないでっ」
千秋:「あなたのお母さんなの」
太陽の目から涙がこぼれ落ちました。
雨がやみ、急に月が出た空を見上げる雨。転んでしまい、残り時間を確認し、立ち上がろうと必死に杖にしがみついている所に春陽が来ました。
雨を肩で担ぎ、絶対間に合わせるからと支えて歩き出しました。
ごめんなさい、千秋に謝る太陽。
あの日も火事に巻き込んだのに今度もまた俺のせいで、、という言葉に、違うわ、親が子供からもらいたい言葉はそんなものじゃない、最後だもん、一番の笑顔で言ってほしいなと千秋が言いました。
笑顔を作ろうとしながらも泣いてしまう太陽でしたが、精一杯頑張って「ありがとう、母さん」と言いました。
太陽:「あの約束があったから今日まで頑張ってこられたよ、一番の花火師になりたいってそう思えたよ、みんなを、雨を幸せにしたいって、俺、母さんの子供でよかった」
微笑みながら頷き千秋は聞いていました。
千秋:「あのころのあなたは、さみしがり屋で甘えん坊で、いつも私の後ろをついて歩いてたね 泣き虫で臆病であんなに小さかったのに、、、立派になったね太陽」
千秋:「春陽にも伝えてあげて、お母さんあの子に何もしてあげられなかった、ごめんねって。でも春陽が強い人になっていてくれて嬉しかった 家族を守ろうとする優しい人に 大人になったあなたたちに会えたお母さんとっても幸せよ。行きなさい、届けてあげて、雨ちゃんの心に太陽の花火を」
千秋に背中を押され、ありがとうと言い、病室から出ていく太陽。
見送りながら幼い頃の太陽と交わした指切りを思い出し、結んだ小指を見ながら頑張れ、頑張れ、太陽、、と言いながら月明かりに消えたようです。
春陽が雨に、謝ります。酷いことを言ってしまってごめんなさいと。雨は気にしてないよ、私と春陽ちゃんは相思相愛でしょ^^?と。
花火大会続行をかけて陽平たちが頑張っていました。息子の夢がかかっているのだと。空が晴れたことで、この天候なら大丈夫ということで、花火大会続行が決定します。
雨と春陽が待ち合わせ場所に到着し、太陽も到着しました。太陽は雨を抱えるようにしながら階段を上がり二人で花火が見える場所に行きました。
時間が迫る中花火を待つ太陽と雨。
打ち上げ場所では、何としても8時までに花火をと頑張る職人たち。
そして花火が上がりました。「父さんの花火だ、次が俺の花火だ」と太陽が言います。
ところが2発目がすぐに上がらず、トラブルの確認に時間がかかります。
きっと大丈夫だから落ち着いてと雨が言います。そして、太陽の一番大切な10秒間を教えてとお願いします。
太陽は、初めて声をかけたあの時だと言います。初めて声をかけて渡したあの赤い傘をイメージした花火だと。
そこで、走って来た他の観客にぶつかり体勢を崩し後ろを向いてしまう雨に、「大丈夫?」と太陽は声をかけますが、次の瞬間花火が上がる音がし、「来た、きたよ」と花火の方を見ます。
その音と声に雨は振り向こうとしました。
夜空に真っ赤な花火が開きました。喜ぶ太陽の耳に「綺麗」という雨の声がしました。
1人違う方向を見ている雨の姿を見て、腕の時計を確認し、すでに「0」になっているのを知りました。
最後に花火が見られてよかったと称賛と感謝を伝える雨に、太陽は我慢しようとしながらも嗚咽を漏らします。
泣いてるの?と聞かれ、何とか「うれしくて泣いちゃったよ」と答えましたが、花火を見ることが出来たと気を使う雨に、もう何も見えない雨に、どうしようもなく泣いてしまう太陽でした。
次回、最終回です。
第11話 最終回
「雨、一人前のパティシエになってね、たくさんの人を幸せにする、そんなお菓子を作って欲しいんだ、雨ならできる、絶対できるよ」
という太陽の語りから入りました。
雨をおんぶして歩く太陽でしたが、雨が「太陽くんちゃんといる?」と聞くので「いるよ、おんぶして歩いてるよ」と言いながらも辛そうです。
五感を取り戻すまでの間、雨を支える言葉をあげるね、と太陽が言い、楽しみにしてるねと答える雨でした。
触られているのもわからないというのは、目が見えなくなっては、自分の状況も掴めないということなのですね。
1週間後の午後4時に雨の聴覚が無くなると、日下から教えてもらう太陽。
結局、雨に何も出来なかったと悔やむ太陽でした。
聴覚失う時に太陽の言葉を言って欲しいと頼み、それまでは毎日太陽とたくさん楽しみたいと言う雨。
太陽は泣くのをこらえながら、これからの一週間は二人でいっぱいいっぱいいっぱい笑おうねと言うのでした。
自分のことが見えていない雨の視線に、また涙をこらえる太陽でした。
アラビアンナイトを演劇風に読む太陽。
『アリババは大きく息を吸い込み、魔法の呪文で岩を動かすぞ!イフタフ ヤー シムシム!』
2人で夜の神社に行き恋ランタンをぶら下げる太陽、雨に何を書いたのか聞かれ恥ずかしいから内緒と答えましたが、
【50年後も 雨の心に「愛してる」って届けられますように 太陽】
と書いていました。
夜の眼鏡橋の傍を雨の車いすを押しながら歩く太陽、2人は爆竹の音を耳にします。
天国にいる大事な人を呼んでるのかな、とかつて太陽が教えてくれたことを雨が言うと、「それ俺の勘違いだから(笑)」と太陽が言いました。
観覧車に乗る2人。怖いんでしょという雨に、「どうしても乗りたかったんだ」と太陽は答えましたが手すりを握りしめ震えていました。
海辺で2人。もしかして今手をつないだ?と雨に聞かれ、どうしてわかったの?と言いながら雨の手を取る太陽、雨は「第六感」と答え二人で笑い合いました。
夜、自宅の庭で座る2人。雨が、いつか降らすね、天国の雨、人って死んじゃったらほんのわずかな時間だけ雨を降らせることができるんだって、大切な人に届けるために、だから届けるね私の雨、と太陽に言いました。
この期間ずっと、雨の心を支える言葉-というのをノートに書き留め続けた太陽。
明日が最後の日という時、雨が学校に行きたいと言います。太陽が許可取っておくよと答えました。
最後のデートだからきれいになりたくて、と春陽に髪をとかしてもらっている雨。
今まで仲良くしてくれてありがとうと伝えました。
今日でバイバイだけど春陽と仲良くなれて嬉しかった、という雨に春陽はバイバイしたくない、ずっと一緒に居たいと細い声で言いました。
夢も時間も人生も大事にしてね、、大丈夫あなたは私の自慢の妹なんだから、でももし辛くてくじけそうになったら、今日もどこかで春陽ちゃんを応援してる私がいるって。がんばれーって応援してる。
私、花火師になるね、と春陽が雨に宣言します。きれいな花火をバンバン上げて、美人過ぎる花火師とか言われてちやほやされるの、テレビとか雑誌の取材も受けたりして、そこで言うから、雨ちゃんのおかげで立派な花火師になれましたって、絶対言うからね、だから約束したい、私雨ちゃんと約束したいの。
もちろん、と言う雨と、指切りをする春陽でした。
学校へ来た雨と太陽。
初めて会話した下駄箱に来ました。傘を渡した時を思い出し号泣しそうになるのをおさえる太陽。
放送室を通り、教室に来ました。
太陽が隣にいてくれる人生でよかった、この人生で幸せだった。大袈裟じゃないよ、心からそう思ってるよ。
でも、俺のせいで、もしあの日雨が降らなかったら、俺が声をかけなければ、、
それでも出会ってた、雨が降らなくても私は太陽くんを好きになってたよ、だからお願い、私の大切な思い出をそんな風にいわないで、、
ありがとう、太陽くん、あの日私をあの赤い傘に入れてくれて、忘れないよ一緒に並んで歩いたこと、恋ランタンもお菓子言葉も、マーガレットの匂いも、8年ぶりに会えてうれしかったことも、私のマカロンを美味しいって笑って食べてくれたことも、指輪も結婚式もキャンドルもあの花火も、全部全部忘れない、私の一生の思い出、、
聞きながらすすり泣く太陽・・
ごめん、なんか湿っぽくなっちゃったね、、今何時?と雨が聞き、あと3分で3時だよと太陽が答えます。
タイムリミットまでまだ1時間あるね、と雨が言いながら太陽に、プロポーズの時の線香花火の勝負をおぼえているかと聞きます。
あの時のお願いを今使ってもいいか?と。
いいよと答える太陽。
雨:会いに来ないで、もう、会いに来ないでほしいの。私のこと、二度と思い出さないで、これが私の最後のお願い。
太陽:待ってよ、やだよ、俺やだよ、そんなの、雨にもう会えないなんてやだよ、そんなの。
雨:お願い。
太陽:どうして?
雨:これでおしまい。私たちの恋は今日でもうおしまい。約束ね。さようなら太陽くん。
微笑みながら、様子がおかしくなった雨。
雨?雨?と太陽が呼びかけますが反応しません。腕時計を確かめると数字が消えていました。嘘の時間を教えられていたことに気づき、どうしてと泣く太陽。
日下に聴覚のタイムリミットを告げられた時、雨が太陽には4時と言って欲しいとお願いしていました。どうして嘘を?という日下に、太陽が言葉をくれると言っていたけれど、聞いてしまうと辛くなってしまうからと雨は言っていました。
学校の校庭で雨の横で座り込んでいる太陽のところへ日下がやってきました。
雨を助けてください何でもします、だから、、と太陽が言うと、奇跡はまだ終わっていません、、と日下は言いました。
朝、目を覚ます雨。
鳥のさえずりが聞こえ見えることに驚きながらベッドから起き上がります。どうして?と思いながら腕を見ると時計もなく、ミサンガだけがあります。
階下に降り冷蔵庫の中のジュースを取り勢いよく飲み、「甘い」と味覚も戻っていることがわかりました。
来客を知らせる声(アレクサ的な?)に玄関に向かうと、太陽くん?と言いながら行きましたがそこには司が居ました。
戻ったんだね五感が、という司に「どういうことですか?太陽くんは?」と聞くと、どうか落ち着いて聞いてほしい、太陽くんは亡くなったんだ、と司が言いました。
協会の祭壇に飾られた花と太陽の写真。雨もお葬式に参列していました。
花火工場の人たちに「手伝ってくれてありがとうな」という陽平に、水臭いことを言うなと言われています。
司が「大丈夫?」と春陽に声をかけ、太陽が午前0時になったら自分は死ぬと言っているシーンになりました。
そこには陽平、春陽、司が居ました。
納得できない陽平に、頼むよ信じてほしい、それで雨の五感が戻るんだよ、と、それでも信じないという陽平に、春陽が私は信じると言います。
太陽は、母さんから伝言がある、と春陽に言います。何もしてあげられなくてごめんね、でも春陽が強い人になっていてくれてうれしかた、家族を守ろうとする優しいひとに、、そう言ってたよと。
お前は強くて優しくて、でもすっげぇ生意気なおれの最高の妹だ、、と自分の思いも伝えました。
最後に頼みを聞いてほしい、と雨へのメモを託しました。
メモには「☆シンディーに魔法の呪文を唱えてをみて 指輪の精より」と書かれていました。
自宅で、ねぇシンディー(アレクサ的な?)、イフタフ ヤー シムシム と言うと、シンディーから太陽からの伝言が流れ始めました。
『急にこんなことになってごめんね、ちゃんと説明するねと言う太陽。
あの教室の後、日下から奇跡はまだ終わっていないと言われたことを。
《先ほど天から最後の言葉を預かりました。奇跡とは与えられた奇跡に対して君たちが何を思いどんな選択をするかを見つめるために存在する、逢原雨は心を捧げる選択をした、次は君の番だ、彼女が差し出したその心を受け取るか否か、君の選択を見せて欲しい、もし受け取れば天寿を全うできる、しかし断れば翌午前0時、命を落とし、逢原雨の心は彼女の元へ戻る、以上です。どうする?太陽くん
本当なら俺、大晦日の夜に死んでたんですよ、でもこの奇跡が猶予をくれた、雨と生きる時間を、それに俺はもう、じゅうぶんもらったから、返します、雨に心。》
こんな大事な決断勝手にしてごめんね、でも俺全然後悔してないよ、だから雨、お願いだから泣かないで、俺は笑ってる雨が好きだよ、大好きだよ、ありがとう雨、あの日俺の傘に入ってくれて、今日まで一緒に生きてくれて、本当に、本当にありがとう。
ごめん俺も湿っぽくなっちゃったね、そうだ、約束しよう、未来の約束、雨、一人前のパティシエになってね、たくさんの人をしあわせにする、そんなお菓子を作ってほしいんだ、雨ならできる、絶対できるよ、、それでいつか君の夢がかなったら、天国の雨を降らすよ、ありったけの心をこめて、そのとき、あの傘を差してくれたらうれしいな、だから、もう一度約束(小指を出します)。
(時間差で小指を差し出す2人と、本当に指切りしている二人が映像で重なります。)』
太陽のお墓に参っている雨。爆竹を持ち、天国にいる大事な人を呼ぶために火をつけます。
ハッとして振り返りますが誰も居ません。
スマホに陽平から電話がかかってきて、花火を雨に見せてほしいと、あの日の花火は同じものが予備で作られていたので、それを雨に見せてほしいと頼まれている、見届けてやってほしいと言ってくれました。
夜、打ち上げ場所に向かい、太陽の言葉を思い出す雨。
『最後にあの言葉を伝えるよ、雨の心を支える言葉、いろいろ考えたけど、1つしかなかったよ。出会った頃からずっと思っていたことだから、何度でもいうよ、100回でも1000回でも1万回でも』
真っ赤な花火が夜空に開きます。
『雨はこの世界に必要だよ』
様々な思い出のシーンが雨の頭に浮かんできます。太陽の大切な10秒間が込められた赤い花火を見ながら雨は涙を流しながらも微笑み続けました。
東京に発つ朝。
霞美に見送られる雨。赤い折りたたみ傘も持って行きます。頑張るね、太陽くんと声をかけました。
数年後。
洋菓子店をオープンした雨。
マカロンをお客様に出していると、急に雨が降ってきました。
外に出て、少し傾いていた看板を直しましたが、お店の名前は「SUN & RAIN」と書かれていました。
『雨』
と太陽の声が聞こえ振り返りますが雨が降っているだけです。空を見上げ微笑みながら、あの赤い折りたたみ傘を広げます。
「かなえたよ、二つとも、赤い傘と未来の約束」と空に向かって言う雨。
そんなの決まってるね、太陽くんが私を必要としてくれたから、たくさん笑ってくれたから、一緒に生きてくれたから。それと、君が心をくれたから。
終わってしまいました。
感想は人それぞれだと思います。
じっくり考えてみようと思いました。
雨が持っていたスーツケース、1話で戻って来た時にも持っていたものです。
雨が持っていたのはこれよりも一回り大きいものかなと思いますが、これでこのお値段というのは、本当に雨が買ったのでしょうか^^;。
「君が心をくれたから」の脚本は誰で原作はある?
原作というのは基本的にはなく、宇山佳佑さんという、現在は主に小説を書かれている作家さんです。
ドラマに立ち上げから携わるのは「信長協奏曲」以来の10年ぶり、映像のオリジナル作品は「今夜、ロマンス劇場で」以来の約6年ぶりであると、ご本人がおっしゃっています。
そして、
本作は2018年に刊行された「この恋は世界でいちばん美しい雨」の世界観を受け継いでおり、”案内人”や”奇跡”など、共通の要素が用いられています。
引用元:「君が心をくれたから」公式HPより
と脚本家さんご本人談なので、原作ではないけれど「この恋は世界でいちばん美しい雨」という作品は何かしらの土台にはなっていると考えていことになると思います。
この恋は世界でいちばん美しい雨という作品と「君が心をくれたから」は設定的には近しいものがあります。
ですが、原作ではなくオリジナルというからには、受け継いだのは世界観と要素だけと考えてよいのだと思います。
「君が心をくれたから」ストーリーについての考察
「奇跡」という言葉を調べました。
本編中に「彼女はこの奇跡を乗り越えることができるのでしょうか」というセリフがあります。おそらくもう一人のあの世からの案内人(千秋:松本若菜)が言っています。
これは、背負った宿命とか奇跡というものは「乗り越えられる」ものであるということ?と考えられます。
考察なので私の妄想ですが、雨が差し出す「心」というのは、太陽への想いや記憶といったものではないのかな?と考えます。
この場合、記憶がなんらかの形で蘇るということになると、案内人との契約が不成立となって、太陽が死んでしまうのではないかという考えに至るのです。
命は助けもらえても、大好きな人に思い出してもらえない存在よりも、たとえ死んでも彼女の記憶に残りたいと思ったら、それはそれは切ないラブストーリーになります。
あまりにも寂しいので、記憶はなくしたけど、2人は再び新しい恋に落ちるという展開であればいいなとぁ・・・、思いました。
まとめ
あらすじとしては、オリジナルストーリーとなっていますが、元になる小説自体は存在していたということでした。
まるっきり同じなわけではなく要素としての原作です。
早く「君が心をくれたから」の1話を観たい気持ちでいっぱいです。