『VIVANT』第14話では、新庄浩太郎をめぐって衝撃的な展開がありました。
※ここからは『VIVANT』第14話の内容を含みます。未視聴の方はご注意ください。
日本へ護送されるはずだった新庄はタイで銃撃され、遺体となって日本へ戻ってきました。
これだけを見れば、新庄の死亡に疑う余地はないように思えます。
ところが、その前後の新庄の行動や、日本へ戻ってきた遺体の状態を見ていると、どうにも気になることがあります。
本当にあの遺体は新庄本人なのでしょうか。
VIVANT新庄は本当に死んだ?第14話で起きたこと
第14話の新庄は、別班員5人の情報流出をめぐる真相を知らされるところから始まります。
別班の情報は外国へ流出していましたが、その情報を流した人物として新庄が疑われていました。
別班側も新庄が関与していると考えていたため、新庄から情報を引き出すために両親を利用していました。
しかしバルカにいるアリから画面越しに事情を説明され、新庄自身もそこで初めて状況を理解します。
乃木は新庄に謝罪し、両親への補償についても伝えました。
ただし、新庄がこれまでに行ってきたことがなくなるわけではありません。
日本へ戻れば無期懲役になるだろうということも、新庄と乃木の共通認識となっていました。
その後、新庄は日本へ護送されることになります。
タイ在住の公安関係者が新庄を迎えに来て、タイ警察とともに車で移送を開始しました。
ところが、その道中で事件が起こります。
新庄は「日本に帰って生き恥をさらしたくない」と死を望んだ?
護送中、新庄は車内にいたタイ警察を倒します。
そして護送を担当していた公安の捜査員に対して、自分を殺してほしいと求めました。
日本へ帰って生き恥をさらしたくない。
これから無期懲役になる可能性が高いことを考えれば、新庄が絶望して死を望んだと受け取ることができます。
しかし公安の捜査員は、新庄を殺す決断ができませんでした。
すると新庄はその人物も倒して車から降ります。
そして、別の車で移送されていたチョッキーに向かって、両親への感謝を伝えてほしいと叫びました。
その直後、新庄はタイ警察へ向けて一発発砲します。
タイ警察側は新庄を殺さず、撃つのであれば腕や脚を狙うよう指示されていました。
しかし新庄は腕や脚だけでなく胸にも銃弾を受け、その場に倒れます。
病院へ搬送されたものの、医師によって死亡が確認されたということでした。
一連の行動だけを見ると、新庄は警察に自分を撃たせることで死のうとしたように見えます。
しかし、ここが逆に気になるところでもあります。
「自分を殺してくれ」という言葉も偽装死のためだった?
もし新庄の死が偽装だったと仮定すると、護送中に新庄が口にした「自分を殺してほしい」という言葉には別の意味が出てきます。
新庄の死を周囲に信じさせるためには、単に銃撃されるだけではなく、
「新庄本人が死を望んでいた」
という状況があったほうが説得力があります。
日本へ帰れば無期懲役。
両親にも迷惑をかけた。
日本へ戻って生き恥をさらしたくない。
そして実際に公安の捜査員へ「殺してほしい」と頼んでいた。
その直後に警察へ銃を向けて撃たれたのであれば、周囲は「新庄は最初から死ぬつもりだった」と考えるでしょう。
つまり「自分を殺してくれ」という言葉そのものが、後から新庄の死を納得させるための材料になっているのです。
もちろん、新庄が本当に死を望んでいた可能性は十分あります。
しかし偽装死だった場合を考えると、ここまできれいに「自ら死を選んだ人物」という状況が作られていることが気になります。
タイ警察は「殺すな」と言われていたのに新庄は胸を撃たれた
もう一つ気になるのが、新庄を撃ったタイ警察の行動です。
新庄が逃走した際、警察側には殺さないよう指示が出ていました。
撃つのであれば腕や脚を狙うよう言われていたのです。
実際、新庄は腕や脚にも銃弾を受けています。
ところが胸にも銃弾を受け、最終的には死亡しました。
銃撃の混乱の中で起きたことと考えれば不自然ではありません。
ただ、ドラマとしてわざわざ「殺すな」「腕か脚を撃て」という指示を入れたうえで、新庄を死亡させたことには何か意味があるのでしょうか。
本当に予想外の銃弾によって死亡したことを強調するためなのか。
それとも、ここにもまだ明らかになっていない事情があるのか。
現時点では判断できませんが、気になる描写の一つです。
病院で死亡確認されたのに新庄は生きている?
偽装死説を考えるうえで、一番大きな壁になるのがここです。
新庄は銃撃されたあと病院へ搬送され、医師によって死亡が確認されています。
単に「現場で死亡したと思われた」だけではありません。
そのため、本当に新庄が生きているのであれば、どこかの段階でかなり大がかりな工作が行われたことになります。
考えられるのは、死亡確認そのものが偽装だったケース。
あるいは病院へ搬送された新庄は本物で、その後に遺体がすり替えられたケースです。
ただし現時点では、タイ警察や医師が何者かとつながっていることを示す事実はありません。
そのため「病院での死亡確認まで全部が芝居だった」と断定することはできません。
それでも、このあとに描かれた遺体の状態を見ると、まだ疑問は残ります。
日本へ戻ってきた新庄の遺体が腐敗していたのはなぜ?
新庄の遺体は棺に入れられ、日本へ送られました。
公安のメンバーが空港へ出向き、戻ってきた遺体を確認します。
ところが遺体はかなり腐敗が進んだ状態でした。
顔を見る限りでは新庄本人のようにも見えます。
ただ、「間違いなく新庄本人」と視聴者が確認できるほど明確な状態だったかというと、少し疑問が残ります。
もちろん海外で死亡し、日本へ遺体が戻るまでの時間を表現しただけなのかもしれません。
しかし、もし偽装死だったとすれば、腐敗した遺体は身元を分かりにくくするためには都合のいい状態でもあります。
タイで検死済みだから日本では検死しないのが怪しい?
そして個人的に最も気になったのが、日本では新庄の遺体を改めて検死しなかったことです。
新庄はタイですでに検死を受けています。
そのため、日本では再び検死を行わないことになりました。
これ自体は作中の手続きとして説明されています。
しかしドラマとして考えると、なぜわざわざ「日本では検死しない」と視聴者に伝えたのでしょうか。
新庄が本当に死亡したことだけを伝えるのであれば、病院で死亡確認され、遺体が日本へ戻ってきたところまででも十分です。
それなのに、
タイで検死済み。
日本では再検死をしない。
という説明まで加えられています。
もし日本で詳しく調べれば、遺体が本当に新庄なのか確認される可能性があります。
しかし、その機会はない。
ここが偽装死を疑いたくなる一番のポイントです。
新庄の遺体は別人?どこですり替わった?
もし新庄が生きているのであれば、日本へ戻ってきた遺体は別人だった可能性があります。
ただ、その場合には「いつすり替わったのか」という問題があります。
新庄はタイ警察に撃たれています。
病院へ運ばれています。
医師によって死亡が確認されています。
さらにタイで検死まで行われています。
ここまで公的な手続きを通っているのであれば、単純な遺体のすり替えではありません。
もし偽装死なら、かなり大きな組織が関与していることになります。
その候補として考えられるのが、別班です。
新庄は別班の協力者になった?
新庄は元公安でありながら、テントのモニターとして活動していました。
公安内部の事情を知り、テントについても知っている人物です。
別班から見ても、新庄が持つ情報や経験には利用価値があるのではないでしょうか。
ただし、新庄がそのまま正式な別班員になったとは考えにくいように思います。
公安を裏切り、テントのモニターだった人物を簡単に別班へ迎え入れるとは考えにくいからです。
もし生きているのであれば、考えられるのは「別班の協力者」という立場です。
新庄は日本へ戻れば無期懲役になる可能性が高いことを理解していました。
そんな新庄に対し、別班が何らかの取引を持ちかけていたとしたらどうでしょう。
新庄を死亡したことにする。
その代わり、新庄は持っている情報を提供し、別班のために動く。
そうすれば公安も新庄を追わなくなります。
敵側も「新庄は死んだ」と思えば警戒しません。
「新庄を救うため」ではなく、「新庄という存在を消して利用するため」の偽装死。
そんな可能性もあるのかもしれません。
新庄は本当に自ら死を選んだ可能性もある
もちろん、ここまで考えてきたこととは反対に、新庄は本当に死亡している可能性も十分あります。
むしろ描かれた事実だけを追えば、こちらのほうが素直な見方です。
新庄は日本へ戻れば無期懲役になる可能性が高いことを知りました。
公安の捜査員へ自分を殺してほしいと頼みました。
それを断られたあと、自らタイ警察へ発砲しています。
そして撃たれ、病院で死亡が確認されました。
チョッキーに両親への感謝を伝えてほしいと叫んだことも、最後の言葉だったと考えれば自然です。
つまり新庄は本当に、日本へ帰って生き恥をさらすより死ぬことを選んだのかもしれません。
だからこそ今回の描写はうまくできています。
本当に死んだと考えても筋が通る。
しかし偽装死だったと考えても、「自分を殺してくれ」という言葉から日本で再検死されないところまで、一つの流れとして見ることができるのです。
まとめ|新庄は本当に死んだ?「死を望んだ」ことまで計画だった?
『VIVANT』第14話では、日本へ護送される予定だった新庄浩太郎がタイで逃走し、警察から銃撃を受けました。
病院へ搬送されたものの死亡が確認され、その後、遺体となって日本へ戻ってきています。
描かれた事実だけを見れば、新庄は本当に死亡したと考えるのが自然です。
しかし気になる点も残されています。
新庄は銃撃される前、公安の捜査員へ「自分を殺してほしい」と頼んでいました。
その後、自ら警察へ発砲し、まるで死を選んだような形で撃たれています。
さらに日本へ戻ってきた遺体は腐敗が進んでおり、タイで検死済みだったため日本では再検死されませんでした。
もし新庄の死が偽装だったとすれば、
「新庄は日本へ帰るくらいなら死を選んだ」
と周囲に信じさせるところから計画されていた可能性もあります。
そして本物の新庄が生きているのであれば、これほど大がかりな偽装を行える組織として気になるのが別班です。
新庄は元公安であり、テントのモニターでもあった人物。
その情報や経験を利用するため、表向きは死亡した人物として別班に協力している可能性も考えられます。
もちろん、本当に新庄が死を選んだ可能性もあります。
だからこそ気になるのが、腐敗した遺体と「日本では検死をしない」という描写です。
果たして死んだのは、本当に新庄浩太郎だったのでしょうか。
それとも「新庄は死を望んでいた」という状況まで含めて、すべて偽装だったのでしょうか。
死んだはずの新庄が今後もう一度姿を現すのか、注目したいと思います。

