暑い日の外出に、あるととっても助かるのが日傘ですよね。
最近は男性の利用も増えて、身近なアイテムになってきました。
そんな日傘ですが、お店で見かけるものは黒が多いと思いませんか?実はこの黒い日傘、見た目の印象とはちがって、紫外線や照り返しをしっかり吸収してくれる優れものなんです。
ただし最近では、表側が白や淡い色、内側が黒になっているタイプが主流になっており、機能性と見た目のバランスを兼ね備えた“いいとこ取り”の日傘が人気を集めています。
この記事では、どうして黒の日傘が支持されているのか、そして今の主流である内側黒・外側白の構造がなぜ理にかなっているのかを、やさしくわかりやすくご紹介していきます。
日傘は黒色がなぜ多い?
「日傘の黒色が多いのはなぜ?」という疑問には、まず“紫外線カット効果の高さ”が大きな理由として挙げられます。
黒は光や熱を吸収する色として知られていますが、紫外線に対してはとても高い遮断力を持っています。
白や淡い色は光を反射するため、紫外線をある程度防げるものの、繊維の隙間からの透過も起こりやすいのが現実です。
一方で、黒い布地は紫外線をしっかりと吸収し、肌に届く前にブロックしてくれます。さらに照り返しやまぶしさを抑える効果もあるため、日傘としての機能性は非常に高いのです。
このような理由から、「日傘には黒が良い」というイメージが定着してきたと言えるでしょう。
日傘の黒色の遮熱率や選ばれる理由と紫外線反射について解説
ここでは、日傘における「黒色」の具体的な性能について、遮熱率と紫外線(UV)に関する観点から詳しく見ていきましょう。
● 紫外線カット率
黒い日傘のUVカット率は非常に高く、99%以上の製品も多数存在します。
紫外線にはUVA・UVBなど複数の波長がありますが、黒い布地はその広い波長帯を吸収する性質があります。そのため、反射に頼る白や淡い色の日傘に比べて、より確実に紫外線をカットできるのです。
● 遮熱率について
「遮熱」というと、熱を防ぐイメージですが、実際には赤外線の遮断能力が関係しています。黒い布地は赤外線も吸収しやすいため、傘の下に入ったときに直接熱を感じにくくなります。
とはいえ、外側が黒いと日傘自体が熱を持ちやすくなるため、最近では「外側は白やシルバー、内側が黒」という設計が増えています。
これにより、日傘本体の温度上昇を抑えつつ、内側で紫外線や照り返しをしっかり吸収するという、効率的な構造が実現されています。
● 照り返し対策にも黒が効果的
アスファルトや砂地、建物のガラス面などから反射する光や紫外線(いわゆる「照り返し」)も、日焼けや暑さの原因となります。
黒い日傘は内側にこの反射光を吸収する効果があるため、照り返しによる肌へのダメージを減らすことができるのです。
日傘の内側の色の重要性
日傘を選ぶ際に意外と見落とされがちなのが「内側の色」です。
実はこの内側の色が、快適さに大きな影響を与えているのです。
● 内側が白いとどうなる?
内側が白いと、地面や周囲の反射光を“再反射”してしまい、顔や首元に紫外線や可視光線が届きやすくなります。
とくに照り返しの多い場所では、白い内側は逆効果になってしまうこともあるため注意が必要です。
● 内側が黒いとどうなる?
黒い内側は、反射光を吸収してくれるため、
- 肌に届く光を最小限に抑える
- まぶしさを軽減する といった効果が期待できます。
とくにアイメイクを気にする女性にとって、顔まわりの照り返しを抑えられるのは大きなメリットですね。
このような背景から、近年では外側が白や淡い色で涼しげな印象を持たせつつ、内側が黒になっている日傘が増えています。
これにより、ファッション性と機能性のどちらも満たすことができ、毎日の外出が快適になります。
日傘は黒色がなぜ多い?遮熱率や選ばれる理由と紫外線反射について解説 まとめ
今回は、「日傘の黒色が多いのはなぜ?」という疑問を中心に、遮熱率や紫外線反射の観点から黒の日傘の魅力について解説しました。
黒い日傘は、
- 紫外線をしっかり吸収してブロック
- 照り返しや可視光線も吸収してまぶしさを軽減
- 遮熱効果も高く、快適な空間を確保
- 内側の色としても機能的に優秀 といった多くの利点があります。
ただし、最近では外側が明るくて涼しげな色、内側が黒という構造が主流になってきており、黒い日傘というより「黒い内側」が重要視されています。
見た目と機能をどちらも大切にしたい方には、こうしたツートーンタイプの日傘がとてもおすすめです。
あなたにぴったりの1本を見つけて、紫外線対策をしながら快適な夏を過ごしてくださいね。